ちなみに、いつもいつも、寝相が悪いカトルを書いているつもりはありません。たとえば、サイトにアップした小説でいえば、わらじシリーズのカトルは、死んだように寝てるイメージです(無駄な体力をつかわない。温存してるんですなぁ)
きっとトロワがたまに心配になって、呼吸の有無を確かめたりするんでしょう。(それもどうかと思う)
あれ、寝てるときおとなしいカトルの代表格。
このお話、トロワがけなげです(笑)
トロワファンにはヒンシュクかもしれませんが、こんなカトルですがトロワが大好きです(笑)それ当然。。
愛があっても寝相はコントロールできないのでした。
まま、ご一読いただき、ふたりの想いについてはご判断ください(笑)
このあと、続きのお話が1本あるのですが、ちょっと、艶っぽくいくための助走を付けている話なので、けなげなトロワってナニ?ってかたは飛ばして次のお話に行ってくださるのがいいかもです。。かいがいしいだけです。カトルが愛しすぎる旦那様v俺の嫁が可愛すぎるッ!(トロやんの叫び:笑)
ご覧になっていただいたあと、こんなカトルに激甘(弱いというのか。無抵抗)なトロワでも、こんな天真爛漫(寝像悪いだけ)なカトルでも、嫌いじゃなかったぜ!というお方がいらっしゃいましたら、拍手やコメントなどアピールお願い致しますv
トロワの純愛をお送り致します。
はたして、どんな形の純愛となっているのか。
本文をどうぞ!
初出1999年3月7日
「Beloved」から
少しの訂正をしていたところに、
さらに加筆訂正を加えたものになりますv
《就寝中》
室内の空気も夜が更けるとともに冷たさを増すが、そんなこととは無関係に、ぬくぬくとしたベッドの中で安眠を貪る二人が居た。
最も安眠と言っても余程のことがない限り、一方のトロワの眠りは浅い。しかし、精神的な心地好さは安眠と言うに相応しいだろう。
微かな寝息が一つ。もう一つの音は無く。
トロワはカトルを後ろから抱き締めるようにして眠っていた。
ベッドにトロワが入った時は、まだ微かに丸められていたカトルの背も、幾分伸びているように見える。表情はさらに緩み、寒さで萎縮したようになっていた身体の力が抜け落ちているのがわかった。
眠っていてもそのぬくもりをもたらしてくれる人がトロワだとわかっいるのだろうか。
見ている人間まで眠りの縁へと誘うような、気持ちがよさそうな寝顔は、午睡でまどろむ天使のようだ。小さな唇から漏れる呼吸の一つ一つを掬い、癒しの機軸にしたいと、そんなことを思わせる安らかな寝息。
身体を横に向けて枕を抱いたカトルを、トロワは後ろから抱き締め、自らの手のひらでカトルの手を包み込んでいた。
時折、脚を曲げ伸ばしする程度カトルが動くだけでトロワの意識も覚醒する様子はなかった。
朝までこのままでいられればよかったのだが……。
「…………ん……」
カトルが小さな声を洩らしながら、トロワの腕の中でもぞもぞと動き出した。
添えられていたトロワの手を、カトルは無意識でていていと押し退ける。
まだ、きちんとは目覚めてはいないトロワの腕はダラリとして、カトルの身体の上で力なく、されるがままになっていた。
足をシーツの上で滑らせて、寝返りを打ちたいのか、カトルは肩を反らすようにトロワのほうへ引き、のそっとした動きで身体を仰向けに倒した。
「ぅ……んん」
その動きに連動するように、カトルの腕はトロワの腕の中から抜け出して。
軽く拳を握り、曲げた腕は、自然にトロワの横っ面に命中してしまった。
「ッ!?」
目の前がチカリと光った。
ビクッと流石にトロワも眼を覚ます。
痛みに強く丈夫なトロワには我慢できないほどきつくはないが、いくら軽いと言ってもカトルの腕の重みがそのまま叩き込まれたのだ。驚くのも無理ない。
「カトル……」
特に何も要求するつもりはないが、とりあえずトロワは少し掠れた小声で、その名前を呼んでみた。
ふぐふぐ、としか聞き取ることの出来ない声でカトルの声が返る。が、もちろん目を覚ましているわけではなく、心持ち唇の両端を上げて、極上の笑顔を浮かべるようにして眠り続けている。
流石に攻撃対象が顔だったため驚いたが、コレくらいのことはよくあることなので、トロワも別にこれ以上は気にも掛けない。片腕では枕を抱えている。そちらと動揺、外に投げ出されたカトルの腕まで布団を掛け直し、トロワは寝直そうとする。その時、あやすようにカトルの身体を優しく、ぽふぽふと叩くことは忘れない。
ついでに、漸く正面から見ることの出来たカトルの唇の端に音は立てずに微かにキスをした。
――――もう一度、眠りにつく。
Z Z Z Z Z
ごそ。ずすずす。ずずずぅ。
身体を捩じって上体だけを正面に向けていたカトルが、脚も大儀そうにだが動かした。
ゴロンと漸く寝返りを打ち、惜しげもなく無邪気で無防備な寝姿を晒している。わかりやすく言えば、雄々しく豪快な大の字だ。
枕が熱烈な抱擁より、やっと解放を許された。
上掛けを蹴散らし、背筋を伸ばして、手足を奔放に投げ出して眠るのは、さぞや気持ちがいいものだろう。
しかし、そのぶんの皺寄せは、もちろん隣で眠るトロワに向かう。
避けるというわけにもいかず、甘んじてその四肢を受け止めている。……と、言うか受けざるを得ない。そんなトロワに問題があるとは思えない。
足は軽く中で当たっただけだったが、腕は布団の上から槌のように容赦なく、その身に振り下ろされた。
トロワは目を閉じている。微妙に唇の片端が上がって見える気もするが、この打撃にあくまで無表情なところは技としか言いようがない。
だが、トロワの本当に強いというか、どうしようもない所は、フッと微笑を浮かべ起き上がると、
「風邪をひいてしまうぞ」
と、洩らしながら、カトルの身体に布団を掛け、さらにもっと身を寄せて眠ろうとしている、その懲りない姿勢だろう。世話を焼きすぎなのだ。愛しく可愛くて仕方がないのだろう。
今度はトロワもカトルが傍若無人の限りを尽くさないように、布団の中で両腕を掴まえるようにしていたが……。
一度カトルは動き出すと、暫くゴソゴソとし続ける。今日もその典型的な例で、まだまだ元気に身じろいでいた。夢でも見ているのだろうか。だとすればそれは余程、行動的なものなのだろう。トロワはその間どうしているのかと言えば、只々それを遣り過ごしている。
彼の表情だけを見ていると、瞑想にふける君子のような趣もある。
(可愛いものだ……)
などとしか考えていないトロワは、ある意味、偉物(えらぶつ)だろう。
軽く腕は押さえていても、足を使っているのか、むずむずとカトルは枕を置き去りに上へ上へと、ずり上がってゆく。
手を焼きながらもトロワは、それはそれとして楽しんでいる。
抱き締めて。いじめて。泣かせて、愛してもいい。
カトルをそういう風にしてもいい、自分だけが知る姿だろう。こんなカトルの一面を知っている者が無に等しいと思えば、特権だとさえ思える。
しかし、このままではベッドの上部に頭をぶつけてしまうと心配したトロワは、カトルを下に連れ戻そうと抱えるようにして華奢な身体を肩の位置からぎゅっと抱き締めた。
その時、
「ゃ、ぅん……」
ゴチンッ。
トロワの吐息を首筋に感じたカトルが擽ったさに高い声を漏らしてキュンッと身をねじり、側頭部の辺りでトロワの調度脳天に頭突きをお見舞いした。
もちろん事故なのだが、まさか、そう来るとは思っていなかったトロワは、
(危うく、舌を噛む所だったぞ、カトル……)
と内心冷や汗をかいた。
珍しく動揺したように、トロワがカトルの顔を覗き込んだ。
ぅぐぅぐ、とカトルは首筋を掻いている。
困っているような面持ちは、トロワの愛撫に身を委ねているときに見せるそれと酷似していて。
(怒るに怒れないな……)
そんな気は始めから無いくせに、トロワはひとつ溜め息を吐き、微かな苦笑を洩らした。
頭は痛くも痒くもないらしい……。
(……カトルは丈夫だな)
流石はガンダムを駆っていただけのことはあると、トロワはしっかりこれも惚れ直す要素にしてしまう。
たまに見せる突飛な程の行動も、良く言えば、常に新鮮さを感じさせてくれる刺激剤だ。トロワからすれば、全てがカトルの魅力なのだろう。
(配慮が足りなかったな。下からというのが、いけなかったらしい……)
そう思ったトロワは、今度はカトルの上から覆い被さるように身体を抱き上げ、元の位置に移動させると、ぶつけた頭を優しく撫でてやった。
当たり前で、おそらくコブになったであろう自分の頭は放ったらかしで、カトルの岩石(いし)頭……もとい、繊細な容姿より、ずっと頑丈な頭の心配ばかりしているトロワは、いったい何者なのだろうか……。
甲斐甲斐しいともいえる姿は、もし過去の彼を知るものが見れば目を疑うだろう。細やかな愛情など持ち合わせていなかったはずだ。
組み敷くように上から見下ろしている、このアングルに問題があったのか。間近でカトルを見ていると、トロワはどうしても触れたいという気持ちがふつふつと湧いてきてしまった。
起こしてしまってはいけないが、いくつまでなら、口吻ける事は許されるのだろうか。
唇で触れる程度なら罰も当たらないだろうと、モソモソしているカトルの頬にトロワは唇を落とした。
湧き上がる愉悦にも似た幸福感。
瞼に口唇で静かに触れる。
トロワの心音がトクトクとリズムを速め、速まる音に押されるように、首を反らせたカトルの顎のラインに、首筋に……に。そっと触れるだけのキスを繰り返した。
それだけでも擽ったいのか、トロワの行為を咎めるようにカトルはパジャマの袖を握り締めた手の甲で、ぐしぐしと首元を擦る。
(やはり、眠っていても、感じるポイントは同じなんだな)
思い、トロワの口許には満更でもない笑みがふわりと浮かぶ。
節操がなくなってしまい兼ねない危険に、トロワはカトルが自然と目を覚ましてくれないものかと思うのだが、幸か不幸かいつもの如くぐっすりと眠りこけているカトルに、そんな気配は見えなかった。
そうこう、ゴチャゴチャとやっているうちに、布団は乱れきってしまっているし、カトルのパジャマの裾も捲れ上がっていた。
闇の中でも識別できる白い肌に、いろんな意味で困りながら、トロワは懲りずに体勢を整えカトルと共に横になる。
寒くなってしまったのか、カトルが本能的にぬくもりを求め、トロワに身を寄せるように寝返りを打った。
暗さになれたため甘えた仕種も夜目にもはっきりと見え。向かい合う形で、すりすりと身を寄せるカトルに、トロワは思わず表情を崩した。
トロワは瞳を閉じて、カトルを横に抱き、キスするように顎を形の良い額にくっつける。
身体を横に向けたこの姿勢は楽で、静かな闇に飲まれる意識は再び、うつらうつらと眠りへと落ちていった。
Z Z Z Z Z
「んんっ……」
どのくらいの時間が経ったのだろうか。カトルが片足を不意に動かし、トロワの身体を鈍く蹴った。
ぐぎゅっ。
蹴るというより、ジリジリと踏みつけるような感じで、にじにじ押し退けてくるのだ。
いっそのこと、ガツンと一発、蹴りを食らうだけの方がまだいい。一度その衝撃に耐えてしまえばそれで済むのだから。
このようにジワジワと持続して押し遣られるのは、トロワでもかなり堪える。
カトルから徐々に引き離されて。
このままでは布団の外どころか、ベッドの下に落とされかねない執拗さで。
足をトロワの身体に宛がったまま、ゆっくりと、酷くゆっくりとカトルは膝を伸ばしていく。
少し眉を寄せただけで半分眠った状態のまま、トロワは手でカトルの足を夜着を利用して自分の身体の上へと滑らせると、「踏み抜いた」という感じで、力を込めていたカトルの膝が伸びた。
そして、トロワの体側に脚を乗せたままカトルはぐぅぐぅと眠り続けている。
何があってもというか、何をされても、別々に眠ろうという発想はまるで浮かばないトロワの旦那。一途さが奇である。
これも一種の純愛だろう。
重みは気にならないようで、トロワもそのまま眠っていたのだが、また、カトルの脚はゴソゴソと布団の中で動き、トロワと自分の身体の間で膝を曲げると、大好きだと常に言っている彼を、足の裏でギュウギュウと押しだした。
数度、同じように身体の上に脚を乗せてしまっても、また、もがくようにして、けりけりと押し退けてくるのだ。
流石に暢気に構えて眠っていられなくなったトロワは、思わず、
(……カトルは何か俺のことが気に入らないのだろうか)
と、焦った気持ちを持ち身体を起こすと、その顔を覗き込んだ。
すると、
「……ぐ……」
先程までとは一転し、カトルは少し眉根を寄せていた。
怒るというより涙を堪えるような表情で、トロワはカトルが怖い夢でも見ているのかもしれないと思い、夢(そこ)までいって直ぐに救ってやることができないことが、もどかしくて。額に掛かる髪をそっと掻き上げ、少しでも楽になるように願いながら、そこに唇を落とした。
微かにカトルの唇が自分の名前を呼んだような気がして、トロワはドキリとした。
脚をベッドの上に戻せば、カトルはいくらでも足掻いている。
(それならば……)
と、逆に空間を埋めるように、トロワはカトルの背中を抱いた。
ピッタリと身体を自分に引き寄せ、トロワは腹部にあてられた、にじり込んできていた悪戯なカトルの脚を、抱えるように体側へと持ち上げた。
当たる腿が上下に動く。密着してしまえば、そんな動作も、脚を擦り寄せてくる媚態に変わってしまった。
膝の裏辺りを抱えたまま、トロワは頭の側で拳を軽く握っているカトルの頬にキスをした。
囁きながら絡められる脚。
自分の代わりに枕を抱いていたが、それならば今は本来の姿なのかもしれない、トロワが抱き枕代わりになってしまっているという状態になった。
「おやすみ、カトル……」
「んっ……」
低い声にピクリと震えたカトルの身体が、蕩けたように弛緩した。
ふぅっ、と零れたカトルの吐息に溶かされた、トロワは優しく安堵の微笑を見せた。
華奢な体躯を引き寄せて、トロワは静かにその目を閉じた。
就寝中
While asleep
[in bed].
2人のカトル受限定軍曹が
同志を募って
集って憩ってしまう場を
つくろうと
もくろんだしだいであります。
小説や絵を
UPするのであります。
日記は書く気なし!
(そして、
まともなプロフィールを
語る気もなし。。笑)
軍曹はカトル・ダーリンズ
だいちゅきトークが
したいだけでありますから!
「我軍曹ッ!」
の名乗り随時募集中v
いつか、軍曹の集いを
したいものでありまっす★
しかして、
「なぜ軍曹?;」と、
大半の方に思われてるだろう。。
カトル受最前線で戦い続けるため
出世しすぎて
外野にはいかないからの
万年軍曹であります!
ちなみに最近急に
自分のことを、
「4受大臣」とも名乗るように。
「4受大臣補佐官」など(笑)
こ、これは進化なのか!?(笑)
我が魂、
カトル受とともにあり★(ビシッ!)