~来タレ我軍曹!×4受限定軍曹&4受大臣憩いの場★~
『あたたかいね』
トロワ×カトル
寒い夜の短な短なお話です。
なんだか、眠っている話ばかり書いているワタクシでした。
短いお話ですが、お嫌いじゃなければ、
拍手やコメントいただけると嬉しいですv
ではでは、本文を読むから小説へどうぞーv
トロワ×カトル
寒い夜の短な短なお話です。
なんだか、眠っている話ばかり書いているワタクシでした。
短いお話ですが、お嫌いじゃなければ、
拍手やコメントいただけると嬉しいですv
ではでは、本文を読むから小説へどうぞーv
『あたたかいね』
意識は急激に浮上した。
いつもトロワと眠っていると安心感のせいか、途中でカトルが目覚めるということは少ないのだが、ふわふわと目が覚めてしまった。
眠るときは空調をつけない室内の空気は冷たく、カトルはぼんやりとしながら眼をしばしばさせる。
むむ。トロワの身体の上にカトルの脚が乗り上げていた。今日も蹴り飛ばしてしまっていたのだろうか。
カトルは元気に眠るか、小さく丸まって眠るかのどちらかで間がない。
暴れん坊な寝方をしていても、カトルに対しては、絶対的な包容力を持つトロワは何があっても怒らない。逆に縮こまって眠る姿は見ていると憐憫の情にかられるらしい。蹴飛ばされているほうが幸せな男なのだ。ああ、カトルは可愛いな、とか何とかしか考えていない。盲目の愛とは美しくも不憫である。しかしカトルのパートナーであるトロワが許しているのである。誰に文句を言う資格があろうか。カトルもそんな優しいトロワを愛していた。
「トロワ……ごめんね」
返事のない隣で眠る人を見るとカトルは呟いた。
「トロワ……寝てるの?」
むにゃむにゃした問い掛けに返る声はない。眼をこすりながらカトルは静かに起き上がり、頭元にあるルームランプを灯した。
小さな灯りが部屋の中を照らす。
「トロワ……寝てるんだね」
ちょっとしつこいのはカトルが半分寝ているせいだ。
眼を閉じているトロワを見てカトルは少なからず感激していた。だって、初めて見るカオだったから。
トロワは関白宣言の妻のように、カトルより遅く寝て、カトルより先に起きていて、寝顔など見せてくれたことがないのだ。眠るトロワは綺麗だった。トロワって本当に美形なんだよね。とカトルは「むふふ」と笑う。寝ぼけている今は「むにゅにゅ」という風情だったが。
「さむい、さむい」
カトルは独り言を言いながら横になりなおすと、トロワにすりすりとすり寄っていく。肩に手をかけ、そこに頬擦りをする。ランプを消すと、よいしょと軽い羽毛布団を掛けなおして、カトルは二人だけの暖かい空間を作った。
「……気持ちいいね」
眠る人の頬に軽くキスをする。
自分からキスをするのは初めてだと思うと胸が高鳴った。
トロワが起きていては、照れてしまってできないのだ。カトルはトロワのすべて見透かしているような翠の瞳に弱かった。
そしてカトルは、満足したように眠りについた。
暫くして。
「おやすみ、カトル」
そう言って、トロワはカトルの髪に口づけた。
穏やかな表情を湛えトロワはカトルを大切な宝物を守るように抱くと、眼を閉じた。
■FIN■
初出 2007年1月14日に
すこーしだけ、加筆訂正しました。
意識は急激に浮上した。
いつもトロワと眠っていると安心感のせいか、途中でカトルが目覚めるということは少ないのだが、ふわふわと目が覚めてしまった。
眠るときは空調をつけない室内の空気は冷たく、カトルはぼんやりとしながら眼をしばしばさせる。
むむ。トロワの身体の上にカトルの脚が乗り上げていた。今日も蹴り飛ばしてしまっていたのだろうか。
カトルは元気に眠るか、小さく丸まって眠るかのどちらかで間がない。
暴れん坊な寝方をしていても、カトルに対しては、絶対的な包容力を持つトロワは何があっても怒らない。逆に縮こまって眠る姿は見ていると憐憫の情にかられるらしい。蹴飛ばされているほうが幸せな男なのだ。ああ、カトルは可愛いな、とか何とかしか考えていない。盲目の愛とは美しくも不憫である。しかしカトルのパートナーであるトロワが許しているのである。誰に文句を言う資格があろうか。カトルもそんな優しいトロワを愛していた。
「トロワ……ごめんね」
返事のない隣で眠る人を見るとカトルは呟いた。
「トロワ……寝てるの?」
むにゃむにゃした問い掛けに返る声はない。眼をこすりながらカトルは静かに起き上がり、頭元にあるルームランプを灯した。
小さな灯りが部屋の中を照らす。
「トロワ……寝てるんだね」
ちょっとしつこいのはカトルが半分寝ているせいだ。
眼を閉じているトロワを見てカトルは少なからず感激していた。だって、初めて見るカオだったから。
トロワは関白宣言の妻のように、カトルより遅く寝て、カトルより先に起きていて、寝顔など見せてくれたことがないのだ。眠るトロワは綺麗だった。トロワって本当に美形なんだよね。とカトルは「むふふ」と笑う。寝ぼけている今は「むにゅにゅ」という風情だったが。
「さむい、さむい」
カトルは独り言を言いながら横になりなおすと、トロワにすりすりとすり寄っていく。肩に手をかけ、そこに頬擦りをする。ランプを消すと、よいしょと軽い羽毛布団を掛けなおして、カトルは二人だけの暖かい空間を作った。
「……気持ちいいね」
眠る人の頬に軽くキスをする。
自分からキスをするのは初めてだと思うと胸が高鳴った。
トロワが起きていては、照れてしまってできないのだ。カトルはトロワのすべて見透かしているような翠の瞳に弱かった。
そしてカトルは、満足したように眠りについた。
暫くして。
「おやすみ、カトル」
そう言って、トロワはカトルの髪に口づけた。
穏やかな表情を湛えトロワはカトルを大切な宝物を守るように抱くと、眼を閉じた。
■FIN■
初出 2007年1月14日に
すこーしだけ、加筆訂正しました。
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プロフィール
HN:
たみらむゆき軍曹&碧軍曹
性別:
非公開
職業:
カトル受専門の夢想家(野望)
趣味:
カトルいじり・カトル受妄想
自己紹介:
むゆきと碧
2人のカトル受限定軍曹が
同志を募って
集って憩ってしまう場を
つくろうと
もくろんだしだいであります。
小説や絵を
UPするのであります。
日記は書く気なし!
(そして、
まともなプロフィールを
語る気もなし。。笑)
軍曹はカトル・ダーリンズ
だいちゅきトークが
したいだけでありますから!
「我軍曹ッ!」
の名乗り随時募集中v
いつか、軍曹の集いを
したいものでありまっす★
しかして、
「なぜ軍曹?;」と、
大半の方に思われてるだろう。。
カトル受最前線で戦い続けるため
出世しすぎて
外野にはいかないからの
万年軍曹であります!
ちなみに最近急に
自分のことを、
「4受大臣」とも名乗るように。
「4受大臣補佐官」など(笑)
こ、これは進化なのか!?(笑)
我が魂、
カトル受とともにあり★(ビシッ!)
2人のカトル受限定軍曹が
同志を募って
集って憩ってしまう場を
つくろうと
もくろんだしだいであります。
小説や絵を
UPするのであります。
日記は書く気なし!
(そして、
まともなプロフィールを
語る気もなし。。笑)
軍曹はカトル・ダーリンズ
だいちゅきトークが
したいだけでありますから!
「我軍曹ッ!」
の名乗り随時募集中v
いつか、軍曹の集いを
したいものでありまっす★
しかして、
「なぜ軍曹?;」と、
大半の方に思われてるだろう。。
カトル受最前線で戦い続けるため
出世しすぎて
外野にはいかないからの
万年軍曹であります!
ちなみに最近急に
自分のことを、
「4受大臣」とも名乗るように。
「4受大臣補佐官」など(笑)
こ、これは進化なのか!?(笑)
我が魂、
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