~来タレ我軍曹!×4受限定軍曹&4受大臣憩いの場★~
ワームキングダム
『誰のモノ?』
たぶん、トロワ×カトルかと。。(自信ないのか。。)
ワームキングダムのオマケ的な短い短いお話です。
なにげないです。
ヒイロも当然のように二人と同じだけ出てきます。
なので、「…かと。。」とかって、言っているのです。。
ヒイロの真意は見えないのでした。
トロワの真意はわからないけど、
頭の中が『カトル』でいっぱいなことだけは確実です!
本文を読むからはじまりますv
こんな、短いエピソードでもよければ、拍手やコメントいただけると嬉しいですv
どうぞ、よろしくおねがいいたしますvv
『誰のモノ?』
「あ、ヒイロおはよー」
「ああ」
「なにか、食べる? 軽いものでも用意しようか」
「カトル、ちょっと待て」
「へ?」
「話がある」
仏頂面が無表情を指名した。
「トロワ、俺の寝床にアイツらを入れたのはお前だろ」
カトルとの挨拶もそこそこになるのも無理はない。朝、研究室を出て自分のねぐらに戻ったら、ベッドにソイツらが敷き詰められていたのだ。布団をめくると足元にみっしりといた。ヒイロからすれば、この今もカトルの横を陣取って、しれっとしている涼しげな男が犯人なことは誰に聞かなくともわかることであった。
「そうだが、それがどうした」
「邪魔だ、カトルのベッドに戻せ」
「こちらも手狭なんだ。自分でも面倒をみてはどうだ」
思いのほかトロワの成長がはやかったことは嘘ではない。それにプラスしてトロワはヒイロの生み出したものをカトルだけで面倒を見るのは大変だろうと思っている。自分のことは棚上げしてカトルにばかり手を焼かせてないで、創造主であるヒイロも面倒を見るべきだと思っているのだ。
そんな無言の訴えでヒイロの寝床へ敷き詰めた。ということでもなく、たんにトロワからして夜くらいは二人きりになりたいという要求ゆえである。
最近、特にヒイロはなにかのマイブームがきたかのように、生き物めいたものを生みだしている。特に熱エネルギーで活動するものを創造するのが、プチブームなのだろうか。
あの強面仏頂面の下で、ご満悦だとは想像しにくいが、カトルが『ヒイロ、なんだかはまっちゃってるみたい……』と、新入りさんを紹介しながら楽しそうに呟いていたことを、トロワは耳聡く聞いていた。
「お前が創造したものだろ」
「お前もそのうちのひとつだ」
「そうだな……。お前が生みの親だということを忘れていたようだ」
「あのさぁ。話の途中で悪いんだけど、その子達のお世話をするのが僕の仕事だからトロワは心配しなくていいの。それにさぁ、だったら仲良く僕とヒイロであの子達を半分こするとか、寝る順番を交替にするとかできないのかなぁ」
「半分なら体積からいって、トロワとその他になるだろ」
トロワは分割できないのであるから。
「なるの?」
「なるんだろうな」
「俺は気持ち悪くて嫌だぞ」
言うまでもなく、トロワと寝ることだ。
いくら自分が創ったものでも、自分の身長を追い越してしまった男と寝る趣味はヒイロにはない。
趣味の問題でもなく、トロワと一緒に寝ているカトルはヒイロからると、ある意味、偉物なのだ。
ヒイロが創造したものならどんな異形のものも、穏やかな笑顔で懐かせて、迷わず同衾するだろうと容易に想像できるのがカトルの凄さである。
「俺も同感だ」
「当然だな」
「あのねぇ、君たち。ちっちゃいのごろごろもイヤ。二人揃ってもイヤって言ったら、どうしようもないじゃないか」
「そうだな、それなら俺はカトルを取る。こいつは寝相がいいからな」
言ったもの勝ちのように、ヒイロがすぐに言葉を繋いだ。
ちびっこいものに囲まれながら寝るより、抱き心地の良いカトルを迷わず選ぶ。
自分の創りだしたものを纏めて投げ捨てる。これは自侭な創造主の言い草であろうか。あくまで欲望に忠実なヒイロであった。
細かいものを全部トロワに押し付ける気のヒイロにトロワが潔しとするわけもなく。
「カトルを手放す気はない」
「僕ってモノなの?」
思わずカトルは首を傾げる。
「“トロワ小屋”をつくるぞ」
創造が大得意のヒイロは日曜大工も得意なのか。
「一向に構わないが。体温がなくては死に至る。カトルをつけてくれ」
「僕ってオプションなの?」
「なんの解決にもなっていないだろ。日光浴でもしておけ」
「無視?」
カトルから見てヒイロとトロワは無言同士の仲良しさんで、今こんなに口をきいて、揉めている意味がわからない。二人とも口調こそは淡々としてるが、見えない火花を感じる熱量がある。
「ねえ、二人とも。結局なにについてそんなに揉めてるわけ?」
「わかってないのか!?」
ヒイロとトロワは指揮者の合図があったかのように声をそろえて言った。
「そもそもカトルは誰と寝たいんだ」
無表情でトロワは言う。そう、無表情だか無感情ではないことは言わずもがなだ。
「誰とって……今のままでいいけど」
「カトル、タコやプヨがゴロゴロいては、ムードが台無しだとは考えたことはないのか」
「寝るのにムードがいるの?」
「必要なときもある……」
意味深長に重苦しく言うトロワを見て、カトルに真意の通じないことを憐れに思いつつも、同情心は刺激されずにいるためか、ヒイロは微かに鼻先で嗤っているような気がするのは思い過ごしだろうか。
「そもそも体温が必要な奴の面倒も平等にみるのがカトルの仕事なんだ。俺は研究に没頭するためにカトルを雇っている。トロワ、そもそもカトルはお前一人のためのものではないんだぞ」
「いっぱいしゃべれるんじゃないか」
「口を挟むな」
カトルはむくれて口をとがらせた。
「僕の話をしているみたいなのに当事者の僕が口を開くと咎めるなんて、おかしいよ、ヒイロ!」
「だったら、どうしたいんだ」
「どうやって眠りたいんだ?」
ピンクの頬のカトルは、
「じゃあ、言うよ。僕はトロワなしで眠るのはイヤ」
これで良い? と、ヒイロとトロワの顔を交互に上目使いで見つめる。
勝ったとトロワは思った。心の中ではガッツポーズをとっていた。本当に無表情な男でよかった。
カトルに深い意味はなくともいいのだ。事実として自分と眠りたいという思いがあれば。
深いことを思うではないが、ペースがカトルのゆっくりとした歩みになってはいるものの、トロワはぼんやりと自分とカトルとの仲はすこぶる順調なのだと理解していた。
だが、次にヒイロが言ったのは、トロワにとっては苦いものだった。
「カトルの部屋にキングサイズのベッドを置いてやる」
大きなベッドで、いつも通りに、ざこ寝決定。
トロワに打つ手はあるのだろうか。
ヒイロは親切心からキングサイズのベッドの導入を決めたのだ。と、言いたいが、そういう親切心がある男でもないように思えるのが怖い。
カトルだけは『大きなベッドだぁ~!!』と無邪気に喜んでいた。
守られたカトルの笑顔をみると、すべてがこれでよかったのだと丸め込まれそうになる男たちは、それでも釈然としないものを抱いて無言で睨み合うのだった。
「あ、ヒイロおはよー」
「ああ」
「なにか、食べる? 軽いものでも用意しようか」
「カトル、ちょっと待て」
「へ?」
「話がある」
仏頂面が無表情を指名した。
「トロワ、俺の寝床にアイツらを入れたのはお前だろ」
カトルとの挨拶もそこそこになるのも無理はない。朝、研究室を出て自分のねぐらに戻ったら、ベッドにソイツらが敷き詰められていたのだ。布団をめくると足元にみっしりといた。ヒイロからすれば、この今もカトルの横を陣取って、しれっとしている涼しげな男が犯人なことは誰に聞かなくともわかることであった。
「そうだが、それがどうした」
「邪魔だ、カトルのベッドに戻せ」
「こちらも手狭なんだ。自分でも面倒をみてはどうだ」
思いのほかトロワの成長がはやかったことは嘘ではない。それにプラスしてトロワはヒイロの生み出したものをカトルだけで面倒を見るのは大変だろうと思っている。自分のことは棚上げしてカトルにばかり手を焼かせてないで、創造主であるヒイロも面倒を見るべきだと思っているのだ。
そんな無言の訴えでヒイロの寝床へ敷き詰めた。ということでもなく、たんにトロワからして夜くらいは二人きりになりたいという要求ゆえである。
最近、特にヒイロはなにかのマイブームがきたかのように、生き物めいたものを生みだしている。特に熱エネルギーで活動するものを創造するのが、プチブームなのだろうか。
あの強面仏頂面の下で、ご満悦だとは想像しにくいが、カトルが『ヒイロ、なんだかはまっちゃってるみたい……』と、新入りさんを紹介しながら楽しそうに呟いていたことを、トロワは耳聡く聞いていた。
「お前が創造したものだろ」
「お前もそのうちのひとつだ」
「そうだな……。お前が生みの親だということを忘れていたようだ」
「あのさぁ。話の途中で悪いんだけど、その子達のお世話をするのが僕の仕事だからトロワは心配しなくていいの。それにさぁ、だったら仲良く僕とヒイロであの子達を半分こするとか、寝る順番を交替にするとかできないのかなぁ」
「半分なら体積からいって、トロワとその他になるだろ」
トロワは分割できないのであるから。
「なるの?」
「なるんだろうな」
「俺は気持ち悪くて嫌だぞ」
言うまでもなく、トロワと寝ることだ。
いくら自分が創ったものでも、自分の身長を追い越してしまった男と寝る趣味はヒイロにはない。
趣味の問題でもなく、トロワと一緒に寝ているカトルはヒイロからると、ある意味、偉物なのだ。
ヒイロが創造したものならどんな異形のものも、穏やかな笑顔で懐かせて、迷わず同衾するだろうと容易に想像できるのがカトルの凄さである。
「俺も同感だ」
「当然だな」
「あのねぇ、君たち。ちっちゃいのごろごろもイヤ。二人揃ってもイヤって言ったら、どうしようもないじゃないか」
「そうだな、それなら俺はカトルを取る。こいつは寝相がいいからな」
言ったもの勝ちのように、ヒイロがすぐに言葉を繋いだ。
ちびっこいものに囲まれながら寝るより、抱き心地の良いカトルを迷わず選ぶ。
自分の創りだしたものを纏めて投げ捨てる。これは自侭な創造主の言い草であろうか。あくまで欲望に忠実なヒイロであった。
細かいものを全部トロワに押し付ける気のヒイロにトロワが潔しとするわけもなく。
「カトルを手放す気はない」
「僕ってモノなの?」
思わずカトルは首を傾げる。
「“トロワ小屋”をつくるぞ」
創造が大得意のヒイロは日曜大工も得意なのか。
「一向に構わないが。体温がなくては死に至る。カトルをつけてくれ」
「僕ってオプションなの?」
「なんの解決にもなっていないだろ。日光浴でもしておけ」
「無視?」
カトルから見てヒイロとトロワは無言同士の仲良しさんで、今こんなに口をきいて、揉めている意味がわからない。二人とも口調こそは淡々としてるが、見えない火花を感じる熱量がある。
「ねえ、二人とも。結局なにについてそんなに揉めてるわけ?」
「わかってないのか!?」
ヒイロとトロワは指揮者の合図があったかのように声をそろえて言った。
「そもそもカトルは誰と寝たいんだ」
無表情でトロワは言う。そう、無表情だか無感情ではないことは言わずもがなだ。
「誰とって……今のままでいいけど」
「カトル、タコやプヨがゴロゴロいては、ムードが台無しだとは考えたことはないのか」
「寝るのにムードがいるの?」
「必要なときもある……」
意味深長に重苦しく言うトロワを見て、カトルに真意の通じないことを憐れに思いつつも、同情心は刺激されずにいるためか、ヒイロは微かに鼻先で嗤っているような気がするのは思い過ごしだろうか。
「そもそも体温が必要な奴の面倒も平等にみるのがカトルの仕事なんだ。俺は研究に没頭するためにカトルを雇っている。トロワ、そもそもカトルはお前一人のためのものではないんだぞ」
「いっぱいしゃべれるんじゃないか」
「口を挟むな」
カトルはむくれて口をとがらせた。
「僕の話をしているみたいなのに当事者の僕が口を開くと咎めるなんて、おかしいよ、ヒイロ!」
「だったら、どうしたいんだ」
「どうやって眠りたいんだ?」
ピンクの頬のカトルは、
「じゃあ、言うよ。僕はトロワなしで眠るのはイヤ」
これで良い? と、ヒイロとトロワの顔を交互に上目使いで見つめる。
勝ったとトロワは思った。心の中ではガッツポーズをとっていた。本当に無表情な男でよかった。
カトルに深い意味はなくともいいのだ。事実として自分と眠りたいという思いがあれば。
深いことを思うではないが、ペースがカトルのゆっくりとした歩みになってはいるものの、トロワはぼんやりと自分とカトルとの仲はすこぶる順調なのだと理解していた。
だが、次にヒイロが言ったのは、トロワにとっては苦いものだった。
「カトルの部屋にキングサイズのベッドを置いてやる」
大きなベッドで、いつも通りに、ざこ寝決定。
トロワに打つ手はあるのだろうか。
ヒイロは親切心からキングサイズのベッドの導入を決めたのだ。と、言いたいが、そういう親切心がある男でもないように思えるのが怖い。
カトルだけは『大きなベッドだぁ~!!』と無邪気に喜んでいた。
守られたカトルの笑顔をみると、すべてがこれでよかったのだと丸め込まれそうになる男たちは、それでも釈然としないものを抱いて無言で睨み合うのだった。
初出2006,5,28 を大幅に加筆訂正しました
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非公開
職業:
カトル受専門の夢想家(野望)
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カトルいじり・カトル受妄想
自己紹介:
むゆきと碧
2人のカトル受限定軍曹が
同志を募って
集って憩ってしまう場を
つくろうと
もくろんだしだいであります。
小説や絵を
UPするのであります。
日記は書く気なし!
(そして、
まともなプロフィールを
語る気もなし。。笑)
軍曹はカトル・ダーリンズ
だいちゅきトークが
したいだけでありますから!
「我軍曹ッ!」
の名乗り随時募集中v
いつか、軍曹の集いを
したいものでありまっす★
しかして、
「なぜ軍曹?;」と、
大半の方に思われてるだろう。。
カトル受最前線で戦い続けるため
出世しすぎて
外野にはいかないからの
万年軍曹であります!
ちなみに最近急に
自分のことを、
「4受大臣」とも名乗るように。
「4受大臣補佐官」など(笑)
こ、これは進化なのか!?(笑)
我が魂、
カトル受とともにあり★(ビシッ!)
2人のカトル受限定軍曹が
同志を募って
集って憩ってしまう場を
つくろうと
もくろんだしだいであります。
小説や絵を
UPするのであります。
日記は書く気なし!
(そして、
まともなプロフィールを
語る気もなし。。笑)
軍曹はカトル・ダーリンズ
だいちゅきトークが
したいだけでありますから!
「我軍曹ッ!」
の名乗り随時募集中v
いつか、軍曹の集いを
したいものでありまっす★
しかして、
「なぜ軍曹?;」と、
大半の方に思われてるだろう。。
カトル受最前線で戦い続けるため
出世しすぎて
外野にはいかないからの
万年軍曹であります!
ちなみに最近急に
自分のことを、
「4受大臣」とも名乗るように。
「4受大臣補佐官」など(笑)
こ、これは進化なのか!?(笑)
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