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~来タレ我軍曹!×4受限定軍曹&4受大臣憩いの場★~    
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<strong*お子さま本~雨の日も、晴れの日も~
 
<strong誘い水
■ はじまり

トロワ×カトル


お子様なトロワとお子様なカトルのお話第一弾です。
ムーディーかっぽートロカトでも
お子様時代は可愛かったんだよ。
とかいうお話かもしれない。
はじめに大人もでてきます。

本文を読むからどうぞー!


<strong*お子さま本~雨の日も、晴れの日も~
 
■ 誘い水 ■
 
 
 しとしとと降り始めた雨。
 雨を避けた人々は家に入り、ひっそりと戸を閉じた。
 
 
 硝子越しに見遣る景色は見慣れた筈のものであるのに、輪郭で水滴を弾いてけむり、しじまに飲まれたように見えた。
 情景の静けさとは裏腹に、雨音に掻き消されることもない鳴き声が騒がしいほど響いている。
 蛙。
 謳歌するのは野生の生命。自然の息吹。
 
 雨と濡れた葉が香る。大気が擽るものは、鼻腔だけではなかった。
 肺を満たしたその香りは、同時に胸をも膨らませたのか。眠っていた記憶をそっと呼び覚ます。
 導かれるまま紐解けば。流れるように滔滔と蕩蕩と溢れ出す。幼き日の思い出。
 
 蘇るカトルとの日々。
 
 
 
 
 
 
 

 

<strong
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■ はじまり ■
 
<strong 
 
 長期の休みというのは、トロワにとっても浮き浮きとした気持ちになるものだった。
 休みだから嬉しいという、そのままの理由だけではなく。
 カトルがここを訪れるから。
 
 
 
 
 
 初めてカトルと対面したのは初夏。
 そよそよと風が渡る、若々しい草木がさざめく中。カトルは大きな影を作る広いつばの帽子を被り、トロワの父の脚にしがみつくようにしていた。
 
 『初めて会うお友だち』
 
 今もふんわりと甘い雰囲気を持つカトルだが、子供の頃は砂糖菓子、はたまた、コンデンスミルクほどの甘ったるさをしていた。
 トロワがじっと見ていると、カトルはますます父の背に隠れてしまおうとする。その癖、父のシャツをギュッと握るその拳の間から、ちらりちらりとトロワの様子を窺い見るのだ。
 そんな二人の視線は当然ぶつかるわけで。
「はゃっ!?」
 縋るシャツにカトルは顔を埋めた。
 ならば、見なければいいのに……。
 人懐っこい奴だと聞いていたカトルの、随分と話とは違う態度にトロワは首を傾げていた。
 
 
 物事に動じぬところは当時から既に基盤が出来上がっていたトロワは、同年代の少年との対面というシチュエーションに、はしゃぐ様子もなく気のない様子。
 視線を外さないことだけが、無関心ではないと物語っていたのだが。それは万人に伝わる、わかりやすいリアクションではなかったろう。カトルのようにはにかんだ態度をとるというのは頷けるが、彼はというと……。なんというのか、無邪気さが欠落していた。
 本当はトロワなりに驚いていたのに。
 少女のように見える少年も、トロワくらいの年齢ならば珍しいわけではない。性別不詳の幼児など、赤子に近付くほど多くいるもの。大人と比べ子供自体が総じて中性的であるのだから、少しくらいどちらに傾いていたところで問題ではない。
 
 では、なににトロワは驚いたのか?
 
 幼心を騒がせたのは他の者には感じたことのない、カトルの透明感。
 透き通るような愛らしい容姿は、鮮烈に焼き付いている。
 トロワの記憶の中のカトルの頬は、ミルク色にほんのり甘酸っぱさを感じさせる苺のピンク。
 そんな子が、影に隠れ、そっとこちらを窺う。
 カトルが瞬く音がパチパチと聞こえてくる気がしたのは、大きな瞳と長い睫毛のせいだったのか。
 
 
 
 
 その時のことをカトルに話すと、
「君が怒ってるのかと思ってたんだよ。ぶすっとしてるんだもの。どうして接していいのかわからなくて、困ってたんだからねっ」
 少し膨れて苦笑い。
 
 カトルが照れ臭そうに言った言葉とは違い、トロワが覚えているのは、無愛想な自分を意に介しないで、纏いつくように懐いてきてくれたこと。
 
 
 
 
 大きな手のひらに押し出され、トロワの前にじたばたとやって来たカトルは頬を染め、満面の笑みを浮かべていた。
 機嫌の良くない人間にする、媚びた感じはしなかった。
 余程カトルは欺くことに長けていたのか。
 
 違う。
 断言するのは惚れた弱みか。
 それも、違う。
 まだ、些細すぎて、惚れるには至らない。
 まだ……。
 
 あのとき見て取れたのは率直な好意。
 どんな会話を交わしたのか。いや、会話はなかったのではないか。
 
 
 惹かれゆく感覚に波がひとつ。
 続く波。
 胸で生まれたさざ波が拡がってゆく。
 
 
 眼に映るもの。胸を満たした芳香までも鮮明に憶えている。
 紐解けば少年の胸の高鳴りが、消えることなく確かに、自分の中に抱かれているのだと知る。
 
 
 
 
 
 
 仄暗い室内で机上のランプが蜜蝋色に彼を照らしていた。
 灯を含んだ髪は煤竹色に染まり、トロワは机に肘をついたまま。走らせるのが常の愛用の万年筆も空を彷徨い、今は静かに動きを止めて。
 トロワが小さく息を吐いた。
 それは、彼が洩らした幾許かの笑みであった。
 
 また、聞こえ始めた音。
 
 トロワは微かに睫毛を伏せた。
 

 

 

 

 


お子様本シリーズの1作目「雨の日も、晴れの日も」(2000.5.7)より、はじめの2本をお送りしました。

お子様本が見たいというリクエストをいただきましたので、喜んでUPいたしましたvv
ありがとうございますvv

このシリーズはチマチマ続きます。
今後もよろしくお願いします。
続くとオトナのふたりも出てくるんですよ。


最初と最後に、レトロな色味を感じていただけましたら、いいのですが;;


原稿がつまっているために、トロワの鎮魂のため、原稿のすきをぬってUPしましたぁ~;;
トロワ先生、お許しください;;
24原稿を上げさせてください;;
これ、がんばってUPしたから、かんべんしてくださいませ、だんなさま;;

だんな心狭いです。。

また、そんな、独占欲の強いダーリンが大好きだったりするから、泣かせます;;


ご意見・ご感想などいただけましたら、幸いですvv
そういうの抜きでの、カトル受トークも大歓迎ですvv


では、がんばって、原稿しまっす!

くっはー、カトルはかわいいぜーーvv

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HN:
たみらむゆき軍曹&碧軍曹
性別:
非公開
職業:
カトル受専門の夢想家(野望)
趣味:
カトルいじり・カトル受妄想
自己紹介:
むゆきと碧
2人のカトル受限定軍曹が
同志を募って
集って憩ってしまう場を
つくろうと
もくろんだしだいであります。

小説や絵を
UPするのであります。
日記は書く気なし!
(そして、
まともなプロフィールを
語る気もなし。。笑)
軍曹はカトル・ダーリンズ
だいちゅきトークが
したいだけでありますから!

「我軍曹ッ!」
の名乗り随時募集中v
いつか、軍曹の集いを
したいものでありまっす★

しかして、
「なぜ軍曹?;」と、
大半の方に思われてるだろう。。

カトル受最前線で戦い続けるため
出世しすぎて
外野にはいかないからの
万年軍曹であります!

ちなみに最近急に
自分のことを、
「4受大臣」とも名乗るように。
「4受大臣補佐官」など(笑)
こ、これは進化なのか!?(笑)

我が魂、
カトル受とともにあり★(ビシッ!)
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